私は以前の記事でもお伝えしましたが、大学付属の語学学校に転校する前にごく一般的な語学学校に行ってました。
⇒ 語学学校の選び方。アメリカで大学を目指すなら、大学付属の語学学校を選ぶべし
⇒ 大学進学。短大(community college)から4年制大学への編入を選んだ理由
私がアメリカに来てから一番最初に通ったのは、サウスカロライナ州 のコロンビアという首都にある語学学校でした。
この学校は依頼した業者さん選択のでした。ホームステイが出来る事、日本人がいないか、すごく少ない学校という、私の希望を汲んでの選択でした。
うん、結果的にお願いしてよかったかな。自分では決して選択しなかったサウスカロライナ州の学校。そこで出会った新しい友人達、ホストファミリーとその友人達。
とても楽しかったし、色んな事を一緒にしたなあって思う。
今もその家族とは繋がってる。毎年クリスマスに小さなギフトとカードを送っていて、彼らも自家製の焼き菓子を送ってくれたり。 人との繋がりって、いいよね。
話がちょっとそれたけれど、私はその当時ホームステイしながら、コロンビアの学校に通っていました。半年ほど、ホームステイしていたんだけど、その間に何度か日本食を作りましたよ。
あと、学校でポットラック(1品持ち寄り)パーティーがあった時も、日本料理作って持っていったなあ。
もし、今後留学してホームステイをしようと考えているなら、日本食を作れるようになっているといいですよ。
だけど、いくつか注意点があるので、それを含めてお伝えしますね。
メニューを事前に決めておくといいよ。
アメリカの都市によって、日本食材や調味料が手に入らない事がある。
例えばNYC、ロサンゼルス、シカゴ、フロリダ、等の大都会では日本食品が簡単に手に入るけれど、そうではない田舎なんかでは、まず手に入らないと思ったほうがいい。
今はアマゾンでも買えるから、調味料なんかは簡単に手に入るから、そんなに気にする事もないかな。でも、最近はちょっと大き目のスーパーなんかに行くと、醤油なんかは普通に売ってるからね。
もし、ホームステイ先が大都市もしくは近郊だったら、比較的手に入り易いとは思う。ただ、近郊といっても場所によっては車で連れて行ってもらわなくちゃいけないような場所だったりすると、大変だったり。
事前に決めておいて、トランクに入れて持っていくのもアリかな。但し、持ち込めない物もあるので、十分に気を付けて。
あと、料理が初めて、とか慣れてない、なら、よく練習しておくのもいいかも。お母さんが夕食を作り始めると、一緒に手伝ったよ。そうすると、新しいその土地の料理を覚えられたりするしね。
日本食材ですが、実は私は何も持って行きませんでした。荷物を出来るだけ減らしたかったのと、アメリカに着いたら直接サウスカロライナに行くのではなく、業者さんと打ち合わせの為、ロサンゼルスのリトルトーキョー近辺で数日過ごす予定になっていたので、必要なものはそこで買えばいいかなって思ってたから。
あとは、なんとかなるかな、って思ったかな。主婦経験があるので、料理は得意だったし。
普通、外国人の学生をホストファミリーとして受け入れる家は、ほぼ以前にも学生を受け入れてる事が多い。その理由は様々だろうけど。だから、学生の扱いが悪いファミリーは除外されるから、安心してはいいと思う。(相性はあるから、一概に言えないけど、ね)
きっと、あなたを知ろうとしてくれると思うし、日本料理を作ると言ったら喜んで台所を貸してくれると思う。(きちんと後片付けをしようね。シンク、コンロ、使った場所全部)
だから事前に何を作るかの候補は持っていた方が、いざ作るという時に困らなくて済むと思うよ。
メニューを決めるにあたって
もし可能なら、事前にホストファミリーについて教えてもらっておくといいかも。
家族構成、子供がいるなら年齢と性別。特別な嗜好があるかどうか、つまり、ベジタリアン等の一定の食物は食べない人が家族の中にいるか、食物アレルギーを持ってる人がいるか、宗教上食べれない物があるのか、とか、かな。
わかる範囲でいいけど、事前にわかっているとメニューを決めやすいでしょ?
私のホストファミリーは6人家族で、隣におばあちゃんが住んでいたので7人家族かな。子供たちが4人。当時の年齢で、19歳の大学生(男)、16歳の高校生(女)、12歳の小学生(男)、8歳の小学生(女)だったから、それも考慮したかな。
大人はともかく、子供は日本料理に興味を持つかなって思ったんだな。食べ慣れない物や、偏食がある場合、あまり口にしたがらないかもしれない、って思った。
だったら、どんな料理だったら抵抗なく食べてもらえるかなって思ったよ。
日本食って知っている人は知っているけど、知らない人は全く知らない。寿司とかは有名だけどね。でも、鮮魚を食べる人は何人いるかな。 寿司は知ってるけど、生魚はNO って人もいた。
日本という国を知っている人は多いけど、どういう国か、どういう文化か、まで知っている人は少ない。日本を訪れてくれる人達は、日本を体験する為に来てるから、いろんな食事にトライすると思うけど、日本をあまり知らない人に、生魚とかは避けたほうがいいと思う。
事前に聞いて、OKだったらいいけど、そうじゃないなら、気を付けて。
作る相手の嗜好を考えて、とっつきやすい物を作るのがいいんじゃないか、って私は個人的に思う。
昔、20代の頃に、オーストリアのウィーンの郊外でホームステイさせてもらった事がある。家族の親戚のお宅にランチをお呼ばれして、皆で行ったんだけど、ランチのメニューが私にはちょっと無理だった、って事があった。
食べたんだよ、だけど、一部残した。相手は笑って理解してくれてたけど。牛の舌(牛タン)のスープだった。牛タンは私も好きなんだけど、小さ目の原形のままの舌がゴロゴロ入っていて、しかも弾力があって、ってなると、ちょっと抵抗があったなあ。1つ食べてみたけど、なんか自分の舌を噛んでるのか?っていう何とも言えない感じで1つが限界だったな。薄くスライスされているわけでもなく、形が分からないようになっているわけでなく、原形そのままだったから、余計に無理だったのかもしれない。
どんなものだったら、抵抗なく食べてもらえるだろうか、は、しっかり考える点だと思う。残す方も、申し訳ないって思うから、そう思わせないようにしたいよね。
私が作った料理
私が作ったのは、2色そぼろご飯、カレーライス、ロールキャベツ、コロッケ の4種類。
当時、私のホストファミリーには二人の小学生がいたから、それを考慮したメニューです。
2色そぼろご飯
使った材料:牛ひき肉、卵、米、醤油、酒、砂糖 (全部、地元のスーパーで調達)
簡単作り方:牛ひき肉を使いました。炒めて、酒と醤油と砂糖で味付け。甘辛く炊く。卵はよく溶いて、そぼろ状になるように弱火でゆっくり炒める。割り箸3~4本使うと、パラパラになるよ。あとは炊いたご飯の上にストライプ状に盛り付けて終わり。
簡単だし、甘辛い味は、結構アメリカでは好まれるから。鳥の照り焼きなんかも、結構アメリカ人は好きですよ。
一度、バーベキューパーティーに誘ってもらった事があって、そのお宅のキッチンにある物で照り焼きのタレを作った事があったんだけど、そこの家族の小学生の男の子がすごく気にいってたね。甘辛な味はハズレなし、かな。
ご飯はね、お鍋で炊いたんだよね。蓋つきのお鍋があれば、ご飯は炊ける。私の実家は炊飯器で炊くより鍋で炊いたご飯が好きだったから、私もその時に教わって炊けるようになった。全然難しくないから、試してみて。
カレーライス
カレールーは、ロサンゼルスで買ったものを使ったんだよね。何かで読んで甘口がいいって書いてあったから、甘口を買ってあったから、それを使ったよ。
ナスとひき肉と玉ねぎのカレーにした。ご飯は鍋で炊いて。
使った材料:なすび、牛ひき肉、玉ねぎ、ニンニク、トマト、コンソメ、醤油(少々)(全部地元のスーパーで調達)+ カレールー(ロサンゼルスで調達)
簡単作り方:フライパンでニンニクを炒めて、短冊切にしたなすびを入れて炒める。鍋に移して、コンソメ、水を入れて火をかける。フライパンにみじん切りにした玉ねぎを入れて炒める。鍋に移して、次に同じくひき肉を炒めて、鍋に移す。みじん切りにしたトマトを入れて煮立ったら、火を止めてルーを入れて溶かす。弱火にして醤油などで味を調える。
コロッケ
じゃがいもと玉ネギ、ひき肉の組み合わせを嫌う人はいなくて。コロッケだとみんな食べてくれるかなって思って選択。
使った材料:じゃがいも、牛ひき肉、玉ねぎ、油、パン粉、卵、小麦粉 (全部地元のスーパーで調達)+ソース(ファミリーが冷蔵庫で保管してた。一度、日本人を受け入れた事があったらしく、その残りだった。)
簡単作り方:ジャガイモを洗ってそのまま茹でる。茹でている間にみじん切りにした玉ねぎとひき肉を炒めておく。ジャガイモが茹で上がったら、タオルを使って皮をむきます。むき終わったらマッシャーでつぶします。塩コショウ、炒めたひき肉と玉ねぎを良く混ぜます。形を作ったら、小麦粉、卵、パン粉の順番につけて油で揚げます。
簡単でしょう?手間がかかるけど、どこにでも売ってる食材で作れてしまう。みんな気に入って食べてくれてたよ。
ロールキャベツ
日本料理かって聞かれると、なんとも言えないんだけど、初めて食べたって言ってたよ。これもすごく気にってくれてた。ゆっくりじっくり煮込むのが美味しいだよね。
これは、ちょうどお母さんが泊りがけで出かけた時、私が夕食を作ったんだよね。夕方4時頃から作り出して、ゆっくり煮込んで8時頃の皆の帰宅時間に合わせた。
使った材料:キャベツ、牛ひき肉、玉ねぎ、ベーコン、卵、ホールトマト缶、コンソメ、セロリ (全部地元のスーパーで調達)
簡単作り方:大き目の鍋にお湯を沸かす。その間にキャベツを破れないようにむしる。水洗いをして、お湯の中で茹でて、取り出し冷ます。牛ミンチと玉ねぎ、卵、塩コショウをしてしっかり混ぜて俵状にまとめていく。キャベツでそれをしっかり包み、ベーコンを帯として使ってつまようじで留める。キャベツを湯がいた湯にコンソメを入れて、スープのベースを作る。その中にロールキャベツを入れて、ホールトマト缶からトマトを取り出し手で千切って鍋の中に。セロリを一口大の大きさに切ってドサッと入れる。(葉の部分も入れると更においしくなる)味を再度調整したら、鍋の蓋をしめて超弱火でコトコト1時間程煮る。味を見て調整。さらに超弱火でコトコト。セロリの原型がなくなってきたら、味がどんどん良くなっていくから。約2時間ほど、超弱火でコトコト煮て、鍋の様子を確認。味をみてOKと思ったら、一旦火を止めて、暫く休ませる。食事の時間に合わせて、また火をつけて両弱火でコトコト温めなおす。で、出来上がり。ガーリックトーストなんかとよく合うよ。切ったフランスパンにバターとガーリックを塗ってオーブンで焼くだけ。
ちょっと手間がかかるんだけど、大好評だったよ。
終わりに
日本文化をちょっとでも伝えられるのは嬉しいよね。だからこそ初めて食べてもらうなら、食べて貰いやすい物がいいかなって思う。
相手の好き嫌いやアレルギー等も気を付けて下さいね。結構ピーナッツアレルギーを持ってる人多くてびっくり。
あと、グルテンフリーでないとダメとかね。買い物に行く前に確認は忘れずにして下さいね。
あくまでも私の経験からの考えなので、色々な方の意見もご参考下さい。
ホームステイは色んな事を経験できます。その中の一つが食の文化交流だともいます。ぜひ楽しんでください!