こんにちは、アメリカの4大で環境工学を勉強している koko です。
アメリカはいろんな国の人達で成り立ってる国。特に私のいるNYCはサラダボールと言われてますよね。
日本とアメリカでは文化が違う。だからこそ、気を付ける点も違ってくる。
自分の思い込みで、自分がこう思ったから、相手もそう思ってるハズ。なんて勝手な自分に都合のいい考えで行動して痛い目を見てしまう事も。
人は自分とは違う。これを頭に入れたうえで、相手をリスペクトする。これ本当に大切です。
アメリカで生活するにおいて、人とのコミュニケーションをとる際に気を付けたほうがいい事をお伝えします。
人の信仰してる宗教をネタにする、批判する - 絶対ダメ
日本にいるとわからないかもしれないけど、アメリカや諸外国での宗教が人々にとって、すごく大切なものだという事は決して忘れないでください。
自分が心の中でどう思うかは勝手なんだけど、アメリカでは会話をする時に決して相手の信仰している宗教を批判したり、話のネタにしては絶対にいけない。
そもそも自分から話題に出さないのがベスト。アメリカ人の人達と話しをしていても、宗教や宗教がらみの事が話題に上がる事はまずない。
同じ宗教グループ同士では共通の話題として話をしてるのを聞いた事はあるけど、そうでない場合は、見たことないなあ。例えば教会の集まりのグループ同士で話をしてるのは何度も見た事がある。
とにかく、天気の話をするような感覚で宗教の話題を出してはいけない。
そして、自分から宗教の話題を出さない、触れない。これを忘れないで。
じゃあ、相手から話を振られたらどうなの? -①
私の友人達はキリスト教、仏教、イスラム教、ユダヤ教、等様々な宗教のバックグラウンドをそれぞれ持ってる。
だいぶ前に仲の良かった友達から、今ラマダンだから食事に一緒に行けない、とか言われた事があった。(トルコ出身の女の子で、本当に仲のいい友達の一人だった。今は帰国しちゃったから会えないんだけど、ね。)
私たちは仲が良かった、という事と、彼女はイスラム教徒だけど、深く、という訳ではなかったから、その時に色々教えてもらった記憶がある。
ラマダンって聞いた事はあるけど、どういったルールがあるの?とか、なぜ行うの? とか、色々ね。
彼女は色々教えてくれた。勉強になったな。
でも私が絶対にしなかったのは、彼女が教えてくれてる時に、自分の意見を言ったり、批判をしたりする事。これは絶対にしなかった。
私が彼女に言ったのは、教えてくれてありがとう、という事と、じゃあその時期を外そう、とか、ね。
興味を持って質問するのはいいと思う。だけど、教えてくれた答えに批判的な自分の意見を言うのは失礼。
基本、宗教は長い歴史とそれぞれの国や人々の文化や生活の営みの積み重ねが絡んでくるとても繊細な事。そんな背景を深く知りもしないで批判をするのは失礼この上ない。
相手を尊重する。= 相手のバックグランドの一つである宗教を尊重する。
忘れないでください。
じゃあ、相手から話を振られたらどうなの? -②
私が渡米してから6か月くらい、サウスカロライナ州のコロンビアという所でホームステイをしながら語学学校に通ってた事があります。
サウスカロライナ州は南東部に位置し、クリスチャンの方がたくさん住んでいます。私のホストファミリーもクリスチャンで、週末は必ず教会に行ってお祈りをされていましたね。もう、なんていうのか、教会は地域社会の一部なんですよ。コミュニケーションの場。
私も誘われたので、毎回一緒に行っていました。聖書の勉強会に参加したり。私は特別に信仰してる宗教を持っていないという事を伝えたうえで、色々質問したかな。
自分の意見を求められた時は、正直に伝えていいと思う。だけど、リスペクトは絶対に忘れてはいけない。あくまでも、私個人はこう思っている、という事を強調したうえで、批判する言葉を使わず聞かれた事に答えてました。
人種差別や外見をネタにする、けなす - 絶対ダメ
人種や外見をネタにして、たとえ軽い気持ちだったとしても相手をからかったり、いじったりしては絶対にダメ。
大学で勉強していて、少なくとも私の周りにはそんな事をする人たちは一人もいない。
みんな相手をリスペクトしてる。
一人一人、それぞれがユニーク(唯一無二の存在)だと小さいころから教わっているのだと思う。
でもこれはアメリカだから、じゃなくて世界共通だと思ってる。
素敵だなって思ったら、それをただ伝えればいい。”素敵だね” って言われて嫌な人はいないと思う。
みんな、素敵なものを持ってる。
相手に嫌な思いをさせる言葉を発するより、お互いがハッピーになれる言葉を使おうよ。
人の外見には変えられる事と変えられない事がある。
人の外見には変えられる事と変えられない事の2つがある。化粧や美容整形手術とかで無理やり変える事ができる事もあるけど、それでも変えられない事がある。
例えば、身長、骨の骨格、皮膚の色、生まれた国、など。
生まれつきだったり、事故や後天的な事で変わってしまったり、という事もある。
自分の力で変えられない事を、いじられたり、からかわれたりしても、どうする事も出来ない。
相手が気にしてる事だったりしたら、その相手に嫌な思いをさせるだけだよね。
そして、そんな事をする、言うあなたから、まともな友達達は去っていく。
私の中で忘れられない事がある。
私が小学校1年生の時だったと思う。幼馴染の女の子の家に遊びに行った時、彼女と彼女のお母さんと私の3人で一緒にテレビを見ていて。そしたら、事故かなんかで顔の骨が変形した男性が映し出されたんだと思う、私が ”わーなんか顔が怖い” 的なことを笑いながら言ったんだと思う。何を言ったかはちゃんと覚えていないんだけど、その友達のお母さんが言った言葉は、しっかり覚えてる。 物静かなお母さんでね、そのお母さんが ” 人の外見を絶対に笑ったりしてはいけない。この人の外見はこの人のせいじゃないよね。” って静かに叱ってくれたんだよね。子供ながらにその言葉が響いたんだと思う。それ以降自分の中で、その言葉が常にあって、人の外見に対して何かを言う事はしなくなった。本当にこの言葉を言ってくれたお母さんに感謝してる。
日本のテレビでもニュースになったりしてるけど、人種問題についてはアメリカは本当にピリピリしてる。人種問題に発展するような言動は、社会的制裁を受ける。大学生なら、退学は絶対。
もしそんな考えをもっていて、どうしてもその考え方を変えられないなら、静かに口を閉ざして、アメリカには来ないほうがいい。
極端な事を言ってると思うかもしれないけど、それくらいセンシティブな問題だという事を知っていて欲しい。
相手の国や文化を批判、けなす - 絶対ダメ
相手をリスペクトする。これは人との関係を構築する上で本当に大切なこと。
アメリカは知っての通り、移民の国だから本当にたくさんの人種がいる。特に私の住んでいるNYCは本当にいろんな国をバックグランドに持ってる人たちが住んでいる。
そして彼らはそれを本当に誇りに思ってる。
大学でもいろんな国をバックグランドに持ってる生徒がたくさんいる。
中には、国同士でイザコザ起こしてたりするけれど、本人たちには関係ない事だよね。
私個人の意見だけど、日本政府のゴタゴタは批判されても仕方ないと思う。だけど日本文化は素晴らしいって思ってる。だからもし、その日本文化を批判されたり、けなされたら、やっぱり悲しいと思う。
人がどう感じるかなんてコントロールできないし、個人の勝手なんだけど、自分のバックグラウンドにあるものに興味を持ってくれたり、リスペクトしてもらえるとやっぱり嬉しい。
だから、相手に対してもそう接しよう。
指を指したり、人に対して失礼な態度をとる(言う)- 絶対ダメ
アメリカ人はなんでもはっきり物を言うんでしょ? って思われてる方も多いと思います。
私が見ていて、一緒に勉強していて思うんだけど、彼ら自分の主張はちゃんとします。だけど、失礼な事を言ったりしない。相手を常にリスペクトした話し方をする。
日本でもそうだけど、人に指をさすなんて言語道断。誰もそんな事しません。
本当に、心遣いや配慮した話方をする人が多い。そのうえで、きちんと自分の伝えたい事を伝えてくれてる人がほとんど。
留学生は時に単語のチョイスを間違ってしまう。意味は通じるんだけど、その単語は適切ではない、とかね。理解しようとしてくれるから、神経質になる必要はないけれど、気を付けた方がいい。
私はラッキーだったのかもしれないけれど、私の周りの人たちはちゃんと伝えたい事を伝えてくれるんだけど本当に配慮した伝え方をしてる。
相手をリスペクトする。きっとこれが常にあるんだと思う。
女性軽視(レディファースト。男性の方、忘れないで)- 絶対ダメ
日本の男性は全てとは言わないけど、レディファーストをしない人が多いよね。あと、女性軽視をしてしまったり。これは本当にダメ。
アメリカやヨーロッパでは、レディファーストは当たり前。
まず女性に譲る。扉を開けたら女性を優先させる。乗り物で席が空いたら女性を優先させる。
例えばエレベーター。そばに女性が立っているのに、扉が開いた瞬間、我先に外に出ようとする。これはダメ。
まずは女性に譲る。そして自分が降りる。
常日頃の態度が出るから、日本にいる時から意識しておいた方がいいですよ。
ほっこり体験談 ー ①
何年か前に足くびにヒビを入れてしまった事があって。アメリカの地下鉄はすべての駅にエレベーターやエスカレーターがついているわけではない。だから完治するまで、私はバスを使ってた。松葉杖を使っていうのもあって、男女問わず常に優先座席は必ず譲ってくれたよ。みんな、私が乗った瞬間、スッと席を譲ってくれた。
ほっこり体験談 ー ②
ある時、ちょっと地下鉄を使った買い物に出かけて、重くはなかったんだけど荷物がちょっと嵩張ったんだよ。で、地下鉄に乗ってしばらくすると、目の前に座ってる男性が席を譲ってくれた。荷物多くて大変でしょ?って。別に次の駅で降りるから、っていう訳ではなくて、私が大変そうだと思ったからだと思う。
びっくり体験談 ー ③
これは、私が体験したと言うより、目の前で起こった事でびっくりした事をお伝えしますね。ある日、バスに乗ってたんですよ。そしたら、観光客らしき人たちが何組が乗ってきたんだけど、優先座席が1つ空いてたんだよね。一番最初に乗り込んできたアジア人の老夫婦、たぶん60歳代くらいかな。男性が率先して座って女性を立たせたんだよ。もしかしたら、男性に疾患があって座らなくちゃいけなかったのかもしれないけど、びっくりした。割と恰幅が良くて、体調も悪そうでもなくて。ずんずんと入ってきて、奥さんに席を譲ることなく座った光景は、アメリカでは本当に珍しかったから。 だいたいカップルで入ってくると、男性が超高齢とかじゃない限り、奥さんを必ず座らせるから。
男女平等はアメリカでは当たり前のように叫ばれてるけど、それでも残念ながら不平等は完全に消し去られてる訳ではない。
だから、あからさまな女性軽視や、俺が俺が、状態だと、女性を軽視する人だと認定されるよ。
いくつかの体験談を載せましたけど、実はもっともっとあります。それくらいアメリカではあたり前の事。
気を付けてくださいね、男性の皆さん。
終わりに
アメリカ人だから、日本人だから、ではなくて、人と人とのコミュニケーションには、常に相手をリスペクトする心が必要なんだと思う。
相手を知りたい、コミュニケーションを取りたい、という気持ちは、言葉や態度に表れると思う。
日本では大目に見られた事も、国や文化が違うと大事になることもある。
人とコミュニケーションをするチャンス、楽しくて有意義なものにしましょうね。
読んでくれてありがとうございます。